
このページでは特定技能についてご説明します。
特定技能取得の要件は技能試験と日本語試験の両方に受かることです。
特定技能の在留資格該当性として、契約適合性及び受入機関該当性等に係る多くの基準を満たす必要があります。これらの基準を満たさない状態で特定技能外国人が就労すると不法就労になります。特定技能制度の特徴は労働法的な規制が多く盛り込まれていることです。そのため、入管法のみならず、技能実習法、労働法を深く理解していることが求められます。
「特定産業分野」に該当する分野は、以下の16分野があります。(2025年1月現在)
特定技能ガイドブック
分野名 | 特定技能1号 | 特定技能2号 | 備考 |
受入れ見込み(人) |
|
---|---|---|---|---|---|
1 | 介護 | 〇 | ✖ | 在留資格の「介護」があるため2号を対象分野としていない | 135,000 |
2 |
工業製品製造業 |
〇 | 〇 |
素形材・産業機械・電子情報関連産業 |
173,300 |
3 | 造船・船用工業 | 〇 | 〇 |
3業務区分 |
36,000 |
4 | 宿泊 | 〇 | 〇 | 23,000 | |
5 | 飲食料品製造業 | 〇 | 〇 |
新たに食料品スーパー・総合スーパーの食料品部門における総菜等の製造も可能で、当該業務内容で2号も受け入れ可能 |
139,000 |
6 | ビルクリーニング業 | 〇 | 〇 | 37,000 | |
7 | 自動車整備 | 〇 | 〇 | 10,000 | |
8 | 外食業 | 〇 | 〇 | 53,000 | |
9 | 建設 | 〇 | 〇 | 80,000 | |
10 | 航空 | 〇 | 〇 | 4,400 | |
11 | 漁業 | 〇 | 〇 | 一定の要件のもと派遣可能 | 17,000 |
12 | 農業 | 〇 | 〇 | 一定の要件のもと派遣可能 |
78,000 |
新規分野名 |
特定技能1号 | 特定技能2号 | 備考 |
受入れ見込み(人) |
|
13 |
自動車運送業 |
〇 | ✖ |
上乗せ基準施行後に受入れ開始が可能 |
24,500 |
技能試験 |
自動車運送業分野 |
日本語能力試験 |
|||
14 |
鉄道 |
〇 | ✖ |
➀運転係員(運転士、車掌、駅係員) |
3,800 |
技能試験 |
鉄道分野 |
日本語能力試験 |
|||
15 |
林業 |
〇 | ✖ |
育林、素材生産、林業種苗育成等 |
1,000 |
技能試験 |
林業技能測定試験 |
日本語能力試験=N4以上
|
|||
16 |
木材産業 |
〇 | ✖ |
製材業、合板製造業などに係る木材の加工工程及びその付帯作業等 |
5,000 |
技能試験 |
木材産業 |
日本語能力試験=N4以上
|
※1受入れ見込み(人)=5年後(令和10年度)の人手不足数-(生産性向上+国内人材確保)
※2新規分野は1号のみ受入れ可能
特定技能1号2号の違い
許可要件1 |
許可要件2 |
在留期間 | 家族帯同 |
受入れ企業 |
雇用形態 | 技能実習から移行 | 日本語レベル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特定技能1号
特定産業分野に属する |
➀特定産業分野該当性 |
申請人が上陸基準省令で定める上陸基準適合性に適合すること |
上限5年、1年、6か月、4か月ごと |
認められていない | 義務 |
直接雇用 |
可能 |
試験で確認 |
特定技能2号
特定産業分野に属する |
➀特定産業分野該当性 |
➀契約適合性 |
3年、1年、6か月ごと |
要件満たせば可能 | 対象外 |
直接雇用 |
なし |
外食業、漁業は |
特定技能と技能実習の違い
特定技能 | 技能実習 | |
---|---|---|
目的 | 労働力確保 |
技術移転による |
人数制限 | 建設・介護をのぞきなし | あり |
永住権取得 |
特定技能1号 |
なし |
外食分野 |
可能 | 不可 |
転職 | 同一職種なら可能 |
転職と言う概念なし |
家族帯同 |
2号で要件満たせば |
不可 |
関与主体 |
外国人本人が |
外国人本人(技能実習生)送出機関、 |
支援団体 | 受入機関、登録支援機関 | 管理団体 |